夏になると気になる脇の汗。
気がついたら汗が服に付いて、つり革や手を上げた際に汗の跡が丸見えに。
そんな脇汗を防ぐグッズは昨今多く出ていますが、そもそも服自体で脇汗を防ぐ方法は無いのでしょうか?
そんなことを思っていたら、丁度テレビで疑問を解消してくれる番組が有りました。
TBSの毎週火曜日よる8時からやっている「教えてもらう前と後」という番組です。
その番組内で検証をしていたので、その結果について紹介したいと思います。
目次
素材ごとの脇汗の染みの差検証方法
素材ごとにどれ位脇汗を吸い込むのか、実際に着用し、汗の代わりに水滴を脇に吹きかけて実験するというものです。
実験方法
【綿】【麻】【シルク】【ポリエステル】の4種類の服を用意します。
同じ実験結果になるよう、同一人物に、同じ回数(3回)だけ水を脇にスプレーし、30秒間服に付くよう脇を締めます。
そのときに出来た脇汗の跡の大きさを特殊な機械で計測し、素材ごとの脇汗の大きさを比較します。
実験結果
早速ですが実験結果を見てみましょう。
実験結果は・・・
綿
綿の脇汗の跡の大きさは22.7c㎡
綿は最も大きな汗の染みになりました。
麻
麻の脇汗の跡の大きさは4.7c㎡
3番目の大きさになったのが麻です。3番目ですが、再開の綿とは5倍近い差があります。
シルク
麻の脇汗の跡の大きさは3.5c㎡
2番めに染みの大きさが小さかったのがシルクです。
ポリエステル
麻の脇汗の跡の大きさは1.1c㎡
比較した中では最も小さくなりました。
素材 | 染みの大きさ |
綿 | 22.7c㎡ |
麻 | 4.7c㎡ |
シルク | 3.5c㎡ |
ポリエステル | 1.1c㎡ |
ポリエステルが圧倒的に染みの大きさが小さくなりました。
染みの大きさが分かれる理由
最大の大きさだった綿と、最も小さかったポリエステルとは一体何が違うのでしょうか?
綿や麻などの繊維には、一本一本穴や隙間があります。
汗や水はその穴に入り込み水を吸収していまします。
綿の断面図
ですが、人工的に作られたポリエステルには、その穴がありません。
そのため水分が吸収されず、汗も吸い取らないので脇汗の跡が付くのを防いでくれます。
ポリエステル断面図
ポリエステルの欠点
さて、汗染み対策にはポリエステルが一番効果的だと言うのが分かりました。
ですが、ポリエステルには欠点があります。
それは先ほど言った、繊維に穴が無いと言う点です。
穴がない=吸水しない。(吸湿性がない)
と言うことは、汗を全く吸い取ってくれないと言うことです。
衣服に吸い取られた汗は、衣服から蒸発します。
ですがポリエステル製の衣類では、汗を全く吸い取らず、衣服から汗を蒸発させる事が出来ません。
そのため、汗をかいても衣服から蒸発しないので、服の中は汗でベトベトになります。
やや暑さを感じる程度の気温であれば、綿・麻などの衣服を着た方が効果的です。
ですが、さらに暑くなった時、通気性の高いポリエステルの衣服に変えることで、
風通し(透湿性)が良くなり、汗の蒸発を促進してくれます。
真夏になったら、
透湿性の高い、風通しのよりポリエステル製の衣服を着ること
で、汗の発汗、脇汗対策になります。
一番脇汗跡が小さい素材まとめ
【綿】【麻】【シルク】【ポリエステル】の4種類の中で、もっとも汗を吸収しづらいのは、ポリエステルでした。
理由は、繊維に穴が空いてなく、そこに水分が入り込まないからです。
その分、吸水性が悪いので汗を吸ってはくれません。
ですが、真夏となると逆に、吸水性の高い衣類だと、汗で大きな染みができ、体に張り付き不快感を覚えます。
そこで、向こう側がうっすら見えるほどの、通気性の高いポリエステルの服を使うことで、汗が蒸発しやすく、汗染みとして残りにくくなります。
暑い夏がやって来たら、通気性のよりポリエステル製の服を選ぶことで脇汗対策をする事が出来ます。
また、衣服の汗ジミが気になる場合、脇汗用パッドなどを使用することで、汗の目立ちを抑えることが出来ます。