ファンタジー設定

よく見るファンタジー世界の魔法種類・設定まとめ

 

ファンタジーでは必ずと言っていいほど存在する魔法

しかし物語によってその魔法も色々と変わってきます。

今回私自身が良く使われる魔法って、どんな種類があるのだろうかと思い色々と調べてみました。

 

良くある魔法と属性

 

大きく分けて魔法は2種類有ります。

1つは魔法に属性が有るもの。火、水、風、土などヨーロッパの4大元素や、東洋の五行から来たものです。日本の今の主流はこちらでしょうか。

もう1つが属性に限らない魔法です。有名所だと、ハリーポッターやひみつのアッコちゃん辺りでしょうか。魔力と呪文などによって、属性に限らない事象を引き起こす事ができます。

日本において属性魔法が主流になった理由は、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストといったRPGゲームの影響が大きいでしょう。何故なら、それらゲームが出来る前は、ひみつのアッコちゃんなどといった、呪文を使う魔法が主流だったからです。

ゲームのブームによって魔法の概念も、不思議な力を使う魔法から、属性を使った魔法へ変化していったのです。

では、属性魔法とはどういったものが有るのでしょうか?

四大元素魔法

画像元

古代ギリシャの哲学から生まれた四大元素は、その後20世紀に至るまで主流な世界の構造の一部として考えられてきました。属性は主に『地(土)』・『水』『空気(風)』『火』4つです。

この四大元素は世界の成り立ちから、精霊、天使、悪魔、トランプに至るまで、あらゆる場面に使われるようになります。

 

五大元素系魔法

五大元素は四大元素と同じく、世界を形作る元素であるとされた元素です。

こちらは主に中国の五行思想から来たもので、属性は主に『木』・『火』・『土』・『金』・『水』の5つになります。

五行は互いに関連性があり、

「相生」「相剋(相克)」「比和」「相乗」「相侮」という性質が付与されています。

「相生」:順送りに相手を生み出していく、陽の関係

「相剋(相克)」:相手を討滅していく、員の関係

「比和」(ひわ):同じ気が重なると、その気は盛んになる。その結果が良い場合にはますます良く、悪い場合にはますます悪くなる。

「相侮」(そうぶ):侮とは侮る、相剋の反対で、反剋する関係にある。

「相乗」:乗とは陵辱する、相剋が度を過ぎて過剰になったもの。

このように五大元素は各々の属性に様々な関連性が有ります。

四大、五大元素以外の魔法

四代、五大元素以外にもファンタジー世界では様々な属性の魔法が有ります。

ここでは主にどのような魔法が主流なのか紹介します。

雷魔法

かなり強力な魔法として登場します。使い手が少なかったり、または水と風の属性を混ぜて使うなど、使用するには一定条件が必要となる場合が多いです。

また雷魔法を使うことで、自身の速度が上がる。武器に雷を帯電させるなどの使い方も有ります。

雷で本当に自分の速度が上がるのか、武器に雷を帯電させて自分が感電しないのか。謎な属性でもあります。

白魔法

白魔法と言えばファイナルファンタジーではないでしょうか?主に回復魔法として使われる白魔法ですが、ファイナルファンタジーシリーズではホーリーなどといった、攻撃魔法も少なからず存在します。

黒魔法

こちらもファイナルファンタジーシリーズではお馴染みの魔法です。黒魔法というカテゴリーの中に、ファイアやサンダーといった属性魔法が含まれるのが特徴です。属性魔法と言うより、攻撃魔法を黒魔法と言った感じでしょうか。

赤魔法

こちらも同じくファイナルファンタジーシリーズではお馴染みです。白魔法と黒魔法を使えるハイブリットながら、器用貧乏な点が特徴です。

重力

重力魔法は比較的メジャーな分類の魔法です。相手にかけることで、相手を重くし動きを鈍くする。逆に自身にかけて身体を軽くし、速度を上げるなど、その凡庸性からかなり強力な魔法と言えます。

しかし何故か敵として現れた場合、カマセなキャラが多いのも重力使いの特徴と言えるでしょう。

時魔法

時間を操る魔法です。世界の時間を遅くしたり、逆に自分の速度を早くしたり、過去に行ったり未来に行ったり。完全にチートな魔法なため、主人公がこの魔法を使える作品の数は少ないでしょう。主に物語の重要キャラが使う魔法として使われます。

空間魔法

空間魔法はファンタジーものでは必ずと言っていい程存在します。主に荷物を預けたり、カバンに魔法をかけて亜空間の収納カバン(アイテムボックス)にしたりと、ファンタジー世界での必需品です。

あまりに当たり前過ぎて、最近ではアイテムボックスを見ない方が珍しくなりつつあります。

 

もう少し空間魔法について考えてみました。

空間魔法とは何なのか?よく見る空間魔法の使い方

 

占魔法

魔法と言うより、予知、予言といったものでしょうか。

彼ら彼女らは主人公たちの前に突如として現れ、一言二言適当に試練とその後の栄達、若しくは苦悩を勝手に述べて去っていく。

主人公にとっては、勝手に不吉なことを言われ、勝手に去っていく良い迷惑な存在でしょう。

光魔法

属性魔法の中ではかなり凶悪な部類に入る光魔法。

光を集めることで所謂レーザー攻撃など、回避不可能でありながら、射程距離も光の届く範囲という、とんでもない魔法を繰り出すことが出来るチート魔法です。

また光=熱を持っているため火にも困らず、光の屈折をすることで姿すら隠す事が出来る。正に最強魔法でしょう。

主に敵キャラ、若しくはちょいワル主人公などでよく登場する魔法です。

攻撃性が高く、また相手を惑わしたり、混乱させたりと相手に害を与える魔法が主です。

主に魔族などが使う為か、人間が使う属性魔法よりも強力な場合が多いです。

聖・神聖魔法

ヒーラー若しくは神官、聖女などが使う聖なる魔法です。

主に傷を癒やしたり、状態異常を直したり、結界を張ったり、アンデットを浄化したりと、回復方面に特化した魔法です。

こちらも一般人が使う魔法よりも強力な場合が多く、そして何故か聖・神聖魔法を使うキャラはラスボスから誘拐されたり、陰謀に加担させられたりします。

 

 

 

属性魔法以外の魔法

精霊魔法

精霊魔法は主にエルフが使う魔法です。

精霊は人間が使う魔法よりも強力な魔法を使うことが出来ますが、主にマナを使った魔法なため、精霊魔法を発動する場所にマナが無いと発動することが出来ません。

また精霊と契約していないと精霊魔法は発動出来ず、精霊自体が側に居ない場合も発動出来ません。

精霊と契約しているのは殆どがエルフです。

ですので、実際にはエルフと契約した精霊が使う魔法が精霊魔法です

小説によっては、生まれた時に何故か見初められて、四大精霊や精霊王と契約したりします。

精霊は上位になればなるほど人の形を取る事が多く、逆に下位になればなるほど、光の玉や光る謎の物体程度の形となる傾向が多いようです。

でも精霊って人とは全く別の生物?なのに、上位になれば人型になるのも、よく考えると不思議な話ですよね。

召喚系魔法

こちらも精霊魔法と似ていて、召喚魔法を発動することでモンスターなどを召喚し、従属させて使役する魔法です。

主にサラマンダーやノームといった精霊や、鳥、ドラゴンに至るまで色々召喚されます。

主に召喚する際に、契約する意思を確認して召喚する事が多いようですが、自分の暮らしを捨てて契約してくれる生き物が、本当にそこまで沢山居るものなのかどうか。謎です。

デバイス系魔法

デバイス魔法とは、主にデバイスを利用して発動する魔法です。

最近の流行りとして、現代で魔法を使う作品が増えています。その中で今まで中世では杖であった魔法媒体が、現代では機械に取って代わっています。

中世で主流である呪文や魔法陣はあまり使われず、寧ろプログラムや機械言語など、科学分野と魔法を合体させた魔法などが発動されるようです。

魔砲少女や、さすおに などが有名ですね。

蘇生魔法

人を生き返らせる魔法です。

大多数の作品に置いて死者を生き返らせる蘇生魔法は禁忌とされ、使うことや調べることすら禁止とされています。

理由としては、人が生き返れば物語がやっていけなくなるから。死という感動が無くなるから。誰も死ななければ作品として崩壊するから。などといったメタい理由です。

ただ、中には蘇生を簡単に行う主人公や世界観も有ります。

 

固有魔法

固有魔法の定義は作品によって大きく異なります。

そのため、比較的よく見る設定で紹介したいと思います。

固有魔法は、属性魔法など万人、もしくは才ある人であれば使える魔法ではなく、その人個人でしか使うことの出来ない魔法のことを指します。

つまり、世界中で唯一人、もしくはごく一部の人物・一族しか使えない特殊な魔法が固有魔法です。

血統として遺伝するといった設定も多くみられます。

遺伝子無くて一族から見放された主人公という設定も多く見られます。

固有魔法はよく使われる属性魔法などとは大きく異なる効果を発揮する場合が多くあります。

どのような能力を固有魔法とするかは作者次第ですが、総じて強力な魔法になります。

 

呪文や詠唱によって属性に限らない効果を引き起こす魔法

呪文や詠唱を用いて(場合によっては詠唱しない事もある)属性によらない魔法を発動させます。

分かりやすく言うとハリーポッターで使われる魔法のようなものです。

詠唱し杖や道具などを用いてものを動かす、変身する、空を飛ぶ、相手を操るなど、様々な効果をもった魔法を発動させます。

属性を用いた魔法が新しい魔法だとすると、属性に限らない魔法は、それこそ昔ながらの神秘的で呪術的な力と言えるでしょう。

主に西洋のファンタジーもので魔法と言えばこちらの分類になるかと思われます。

日本においても今の属性を用いた魔法が主流になる以前は、詠唱をすることで魔法を使う魔術が主流でした。

ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなど、大型RPGなどの影響で徐々に主流は属性魔法に移行していったと考えられます。

 

魔法の根源マナ・オド・チャクラ・エーテル

魔法の根源について。

魔法を発動させるには、魔力が必要となるのが大多数のファンタジー世界での共通事項です。

それら魔法の根源たる力について、主に何が使われているのか調べてみました。

マナ

現実世界においてマナは、南西太平洋のメラネシア人達が信じる、偏在する超自然的な力の事です。

ファンタジー世界におけるマナとは、自然界における魔力の事で、魔力を呼吸や食事などから取り入れる事で、魔法を発動させることが出来ます。

精霊が使う魔法は主にこのマナであり、自身の魔力(オド)を使って発動する魔法よりも強力だというのが主なファンタジー世界での描き方です。

つまりは『元気玉の元』です。

オド

オドとは、自身の体内に有る魔力の事を指す事が多いようです。

マナに比べると圧倒的に魔力が少なく、大きな魔法を扱うには魔力が足りなくなります。
主に個人で発動する属性魔法などがオドを使う魔法に当てはまります。

つまり『かめはめ波』などですね。

エーテル

エーテルとは2つの意味があり、ここでは神学的な意味でのエーテルについて説明します。

エーテルとは、元は古代ギリシャのアリストテレスによって提唱された第五元素です。

天体(神の世界や星や月の世界)を表したのがアイテール(エーテル)ですが、ファンタジー世界でこのままの意味で使われることは殆ど有りません。

ファイナルファンタジーではエーテルといえばMPを回復させるアイテムとして使用されますが、この設定の方が受け入れやすかったのか、主にファンタジー世界では魔力の事をエーテルと呼ばれる場合が多いようです。

チャクラ

チャクラとは氣の事です。

ファンタジー世界では、主に攻撃力アップ、防御力アップ、癒しの力など、色々と便利な術として登場します。

主に格闘するキャラクターが使うことが多いです。

忍者などはチャクラを練る事で、術を発動させるなど、魔法も驚きな万能の力を発動させるのがチャクラです。

 

魔法陣

 

魔法陣は、呪文による魔法の発動ではなく、陣を描くことで予め定められた魔法を発動することが出来るものです。

強力な魔法で有るほど魔法陣が必要になる場合が多く、強力であれば有るほど陣の大きさも大きくなります。街1つを使った陣や、国1つ使った陣などが登場する作品も多く存在します。

魔法陣の特徴として、その精密さが上げられます。ちょっとした文字の歪み。線の繋げミスなど些細な事で魔法の暴走などが起こる事が有ります。

また、チート主人公などは、二次元でしか無かった魔法陣を三次元の立体的な陣として、二次元の魔法陣の何十倍もの効率を叩き出す、などその世界の常識ブレイカーな主人公達も存在します。

主に従者召喚魔法、主人公の異世界からの召喚魔法。死者蘇生、大規模な生贄魔法、封印復活の魔法など、大きな魔法に使われます。

そして何故か大概それら大規模魔法陣の技術は過去に失われてしまっています。

良くある世界観設定

日本において魔法が存在する世界は、殆どが中世程度の文明力をもったファンタジー世界です。

これはロード・オブ・ザ・リングや、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーシリーズの初期など、多くの名作などが中世時代で描かれていた影響でしょう。

また幾つかの国があり、それぞれに国の成り立ちが違います。

帝国、共和国、~連合、~王国など、何故か隣国は全て別の統治方法で有ることが多いです。また、帝国は名前の響きからか、若干悪者扱いされることが多いようですね。

逆に現代の魔法はというと、ファンタジー感は強いですがハリーポッターは現代の魔法使いの物語ですし、魔法学校の劣等生などは現代より更に進んだ時代で、更に科学と魔法がミックスされた世界観となっています。

中世時代を設定としたファンタジーが多い中、現代や少し先の未来が舞台なのは他の作品に無い部分として注目を浴びやすいかもしれませんね。

今後はSFと魔法を一体化させたような作品も場合によれば人気が出るかもしれません。

大規模宇宙艦隊戦で撃つのはビームじゃなくて大規模魔法……。(ないな)

画像元:http://www.flickr.com/photos/karen_roe/3638435397/ by Karen Roe (modified by あやえも研究所)

魔法の制限は科学に比べて厳しすぎる

魔法を舞台とした作品は、世界観によって世界の様相も違ってきます。

地球の様に球体の惑星である世界もあれば、世界の端は崖になっていて、後は落ちるだけといった世界もあります。

では、例えば地球と同じような惑星型世界だった場合。

魔法は惑星のエネルギーであるマナを使うことで発動出来る。では、惑星の外である宇宙空間で魔法は発動出来るのでしょうか?

科学の分野で言えば、地球にある原子は宇宙にも有ると言えます。

では、マナも宇宙に有ると言えるのか?

もし有るのであれば、何も惑星にとらわれる必要は無いでしょう。

科学が摩擦で火を起こす所から、ロケットで宇宙まで行けるようになったように、魔法で宇宙まで言っても良いのではないでしょうか?

魔法を扱った物語は、どうしても個人で発動出来る力が強力になりすぎて、威力を制限する傾向に有ります。

ですが、科学も相当強力で危険なものであるのに、上手く人は扱って宇宙にまで進出しています。

魔法だって、魔法の力で宇宙に行くぐらいしても良いのかもしれません。

少なくとも超能力で宇宙空間を飛び回ったりする作品は既に有ります。

魔法=ファンタジーだけ! という考えに囚われない作品がもっと在っても良いと思うのです。

ですので個人的な期待として、魔法も宇宙進出してかつ!面白い作品を待っています!

 

最近(というか数年前)からSFもので魔法を使う小説が増えたりしていて、ちょっと嬉しいです。

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