空間魔法と聞いて何を思い浮かべますか?
相手を別空間に閉じ込めるような魔法? それとも何でも入る収納空間? 空間を切り裂くような魔法かもしれません。
さて、そんな空間魔法について考えてみました。
よく見る魔法についてまとめたのはこちら
目次
そもそも”空間”魔法の空間って?
空間ってなんでしょう? 捉え方によって空間は様々な意味を持ちます。数学的空間、地理学、造園、そして物理学。
捉え方次第で色んな意味をもつ空間ですが、主に創作物で扱われる空間は物理学的な空間を表すことが多いです。
いわゆる、4次元や5次元といった多次元構造や宇宙の広がり、時間と空間、物体の質量などですね。
そういった科学的な分野を、【魔法】という超常的な力を持ってして、実現させるのが、【空間魔法】です。
よくある空間魔法は?
では実際にどの様な空間魔法が創作の世界で使われるのでしょうか?
よく見る空間魔法について見ていきたいと思います。
アイテムボックス
めちゃくちゃスゴイアイテムなのに、ファンタジー小説では溢れかえっている超万能能力(アイテム)です。
形は様々で、鞄であったり、背嚢であったり、そもそも空間から自由に出し入れしたり出来ます。
入れられる大きさは作品によって異なり、入口の大きさ以上のものは入らなかったり、入口が伸縮自在で大きな物も入れることができます。
容量についても、鞄の性能や自身の能力に依存することが多いです。
膨大な力を持った主人公だと、収納空間(アイテムボックス)の中に別世界丸々一つ入る空間をもち、仲間などをそこに住まわせるような主人公もいます。
アイテムボックスの中の環境については様々で、時間が止まっていて、食べ物を入れても腐らないものや、真空状態・時間停止の影響から息が出来ないなどといった設定があります。
一方で先程も述べたように、空間内で自由を満喫出来る様な設定のため、呼吸も自由にすることが出来るような設定のものもあります。
前者の場合、主にアイテムボックスとした用途だけを使う場合が多い。鞄や背嚢といった、【アイテム】として使う場合は前者になる。
逆に後者の場合、使い方はアイテムボックスだけにとどまらず、ちょっとした休憩空間として使ったり、人を住まわせたりと、住環境を発展させる傾向にある。
こちらの場合、物理的な制限の少ない、時空を自身の能力で直接切り裂いて、収納空間に出入りしたり、特別なアイテム(指輪・ブレスレットなど)を使用して、空間に入口を開き、出入りするなどのタイプが多い。
空間を切り裂く
こちらもボチボチ見る能力で、空間を切り裂くことで、別次元への出入り口にしたり、斬撃だけ空間を超えて攻撃したりとやりたい放題。
正直あまりに強すぎる力なので、ある程度発動に制限などをもたせることもあります。
寧ろ制限が無いと、強すぎて面白く無い作品になりそう。(そこは作者の実力次第ということで)
現実と似た別空間を作る
こちらも多い魔法で、魔砲少女とか、プリでキュアな戦う女の子もシリーズによって、この様な空間に戦闘中は移動することがあります。
この魔法の特徴は、戦闘の余波を現実世界に持ち込まないという理由の為だけに生まれたと言っても過言ではない魔法で、戦闘開始前に魔法を張ることで、一般人や住居を戦闘に巻き込ませない空間が出来上がります。
戦闘が終了すると魔法は終了し、魔法が消えると元の現実世界に自然と戻っています。
空間を捻じ曲げて移動する
空間を捻じ曲げて移動するのは、いわゆるワープと原理が似ているかもしれません。
SFの世界であればワープの原理を真剣に考える必要があるが、ファンタジーであれば、「魔法」の一言で押し通せるのがファンタジー小説の凄いところ。
よくあるのが、空間に穴を開け、別の地点に空間を繋げることで、その場所に一瞬にして移動出来る。
魔法で言うならテレポーテーションと似たような能力と言えるでしょう。
ただしテレポーテーションは場所を飛び越えてその場所に一瞬にして移動するのに対し、ワープや空間を捻じ曲げて移動する方法は、空間、または亜空間の物理的な移動を行うことで、一瞬にして移動しているように見えているだけの移動方法です。
テレポーテーションの方がスマートな移動方法ですね!
更に能力が発展すると、異世界に移動したりします。
ここまで来るとお前は一体何なんだと言いたくなりますが、この様に異世界に自由に移動出来る主人公も多く存在します。
時間を操る?
物理学的な空間とは、四次元で時空という概念が入ってきます。
つまり、空間を操る=時間を操る と言えなくもありません。
アイテムボックスで中のものの時間を止められるのは、四次元空間だからとも言えるわけですね。
そうなってくると、時魔法、時間魔法とも一部能力が被ってくる部分があります。
平行世界への移動も可能に!?
四次元は時間の概念だと言われていますが、では五次元は?
五次元まで来ると、平行世界となります。
時間と空間が存在しながら、出会うことのない別の世界、それが平行世界です。
注意する点として、平行世界と異世界は別物です。
平行世界はあくまでも同じ世界(時空)に存在する、無数の世界のことで、異世界は完全に別世界なため、平行世界と異世界は別物だと言えます。
シュタインズ・ゲートを知っている人は分かりやすいかもしれませんね。主人公が移動しているのはこの平行世界です。
ですので、五次元を操る能力を得たとしても、異世界へ移動することはできません。
先程述べた、異世界への移動がどれだけ無茶な能力かよく分かるかと思います。
最終段階は神に!
次元は11次元まであるとされています。もし11次元空間まで操れるようになれば、ありとあらゆる次元世界を操れるということになり、まさに全知全能の神の力を得ます。
地球の神話に出てくる神なんて目じゃない能力です。むしろ地球の神なんて吐息一つで消し飛ばせます。惑星の神だって自在に作ったり殺したり出来るでしょう。
ただ、そこまでいったら、人間の自我や肉体などは全て消失しているでしょう。
まとめ
空間魔法について少しまとめてみました。
このように、便利な力から、最終的には神に到れる力を持つのが空間魔法です。
思った以上に強い力ですね・・・。
空間魔法を主人公に覚えさせたい作者さまは、限界をどこまでにするのかを考えたほうが良さそうです。限定的な時間移動辺りまでにしておいたほうが無難かと思います。
私個人としては、そもそもアイテムボックス自体不要ではないかと思います。
だって、冒険するのにアイテムボックスって、便利すぎじゃないですか? 冒険なんだから、それなりの泥臭さが有ってこそです。
それに実際アイテムボックスが登場しない小説を読んでいても、アイテムボックスが無くて困ったシーンなんて一度も出ません。
今の流行りだからと言って、アイテムボックスを出す必要は無いのではないか。そう思います。
さて、以上空間魔法についての考察とまとめでした。
少しでも参考になれば幸いです。