ファンタジー設定

【定番に囚われるな!】量産型ファンタジー小説はもう見飽きた

 

最近異世界ものや異世界ファンタジーがとても流行っています。

実際に読んでみて面白い作品も沢山有るのですが、ちょっと似たような世界観の小説、多すぎませんか?

たとえばファンタジー世界において定番なのが魔法でしょう。

魔法はファンタジー世界において必ず登場し、時には強力な破壊力を、時には何でも癒やす癒しの力をキャラクター達に与えてくれます。

ですが、その魔法。どこかで見たことありませんか?

たとえば国王に騎士に姫様。冒険者にギルド、ドワーフ、魔族、エルフに妖精、中世風な世界観。

沢山見かけるこれらの設定。

初めは面白くて読んでいても、どれもこれも似たような小説で、正直飽きてきませんか?

どうしてこんな事になったのか。その事について考えていけたらと思います。

なぜファンタジー=中世なのか

 

画像元

そもそも、なぜファンタジー=中世なのか。

ファンタジーと聞いて思い浮かぶのはどんな世界観ですか?

ほとんど人はファンタジー=中世ヨーロッパ的な雰囲気では無いでしょうか。

魔法が有り、ギルドや王族、魔物がいて、都市の外は危険が一杯。

これが今ファンタジーと呼ばれるジャンルのほとんどの作品に当てはまる世界観だと思います。

何故そうなったのか。それは、ファンタジーという世界が既に作者達の間で固定概念化しているため、新しい世界観が生まれてこないのが問題だと思っています。

また、固定概念化しているのは作者だけに留まらず、読者にも言えます。

そしてその大本になったのが、ロード・オブ・ザ・リングや、ナルニア国物語、ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどの映画や大型RPGの影響と言えるでしょう。

 

コピーペーストな世界観はもう飽きた

そのままの意味ですね。

中世風世界で魔物が溢れ、冒険者が魔物を狩るのを生業としている。魔法使いやヒーラ、戦士、弓使いなどが居て、パーティで活動している。

どこにでもある、溢れかえった世界観です。

王道はある程度実力のある人なら、比較的簡単に面白い話を作ることが出来ます。何故ならもう話の大筋は決まっているのですから。

王道は万人受けし、面白いから王道なのです。

ですが、溢れかえっている分、特出して面白い話でないと、多くの物語の中に埋もれていってしまいます。

また、あまりにも増えすぎて、コピーペーストのような世界観は、いずれ読者の飽きが来て、見放されていくでしょう。

ファンタジーを書きたいのなら、コピーペーストな小説に埋もれないような小説を。

読者にまたファンタジー小説か。と思わせない、自分だけのオリジナルの世界観をもった小説を書くべきです。

 

魔法=”不思議で便利な力”という考えは止めよう

ファンタジー世界でよく使われる力 魔法

魔法は、どんな魔法にしようか、どんな呪文にしようか、設定を考えるだけで楽しくなってきますよね。

ですがその魔法、少し簡単に考えすぎていませんか?

魔法について纏めた記事はこちら↓

よく見るファンタジー世界の魔法まとめ

魔法はその力や属性、威力、呪文ばかりを考えてしまって、

実際にどのような力で、

【力の源は何か、どうやって力を得ているのか、発動させる器官は何なのか、発動するまでの詳細な設定、どのような変化が起きて属性が発動するのか、発動した場合の空間への影響は、どれぐらいの力を発動すると、どれぐらい影響があるのか】など。

自分の中で徹底的に突き詰めて考えていますか?

自分は突き詰められいる! という方。では質問です。

①魔法を発動する際、どこから、どのような過程で、どうやって魔法を発動し、発動した後の影響はどうですか?

 

②属性魔法を発動させました。その属性はどこから現れ、どうしてその形態となり、なぜその状態を維持して、消えた後はどうなりますか?

 

③魔法はどこから生まれ、何によってその総量が増減するのですか?

 

④そもそも魔法って何ですか?

 

答えられましたでしょうか?

④はちょっとずるい質問かも知れませんが、④が答えられないと、魔法について何も設定が考えられて居ないという話になりますよね。

魔力を使って魔法が使えればいいや。で済ませては居ませんか?

ファンタジーを書くということは、

一つの世界を丸々自分で考えるという事です

並大抵な設定では本来書けないのがファンタジー小説です。

例えば以下の様な例があります。

よく見る水属性の魔法で、空気中の水分を集めて水を生み出すと言うものが有ります。

ですが、空気中に含まれる水分はほんの僅かな量しか有りません。

数十グラムにしかならない水分を、飲料分集めようと思ったら、どれだけ大規模な範囲の空気中から水分を集める必要が有るのか。

またそれに寄る自然環境への影響など、明らかに安直に考えられているファンタジー魔法がとても多いのです。

ファンタジー世界の環境が地球の水準が当てはまらないのであれば、その旨を読者に分かるようどこかで描写しておく必要も有るでしょう。

このように、ファンタジー世界を描くのは、地球の物理法則などについても知識は必要です。

それなら現実世界を書いた物語の方がよっぽど設定は楽で書きやすいです。

ファンタジー小説を書く前に、本当に今から書こうと思っている小説は、

世界を創るに足る設定を考えられているのか。もう一度考え直してみて下さい。

 

ファンタジー=【中世で魔法】な考えはタダの逃げ

ファンタジー小説と言うだけで、

【世界設定を安直に中世風にし、魔法のある世界にするのは、何も考えていないのと同じ】

です。

勿論、書きたいと思い、しっかりと設定を考えた上で書いた小説に言うことは有りません。完成度の高いファンタジー小説であれば、ファンも絶対に付くでしょう。

しかし、

「ファンタジー小説を書きたい、じゃあ魔法を使った中世風のファンタジーにしよう」

といった風に、安直に量産型ファンタジー小説に行くのは、自分で一から深い世界観を考える事が面倒で、逃げで選んだようにしか思えません。

量産型ファンタジーを書いた所で、溢れかえった小説の中では誰からも読んでもらえません。

オリジナリティも何もない、唯の量産型ファンタジーを一体誰が読もうと思うのでしょうか。

 

ファンタジー小説が溢れかえる今だからこそ、今までにないファンタジーを!

なんだかファンタジー小説を書いている人に喧嘩を売っているような内容になってしまいましたが、実際に今、中世風のファンタジー小説は溢れかえっています。

だからこそ、読者の目は肥えていて、唯の中世風ファンタジー小説では、読者はもう満足しません。

人気を得たい。もっと読んでもらいたいのなら、今までにないファンタジー小説に挑んでいく必要が有ります。

ファンタジーと言ってもジャンルは多彩です。

今は異世界転生、異世界ファンタジーものが人気ですが、次第に人気は移り変わるでしょうし、敢えてこれら異世界ファンタジージャンルで勝負したいのならば、今までに無い、新しい設定、世界観が必要になってきます。

しかもそれらは勿論のこと、ワクワクするような設定、世界観で読者を楽しませるようなものでなければなりません。

難しい話では有りますが、読者に受け入れてもらえれば、人気小説になることは間違い無しでしょう。

 

 

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よく見るファンタジー世界の魔法設定まとめ

 


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