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【あまたの地球と仲合と艦隊】感想 第四回 今週のオススメなろう小説 

さて、今週のオススメなろう小説はこちら!

【あまたの地球と仲合と艦隊】

1~3回で紹介したのはランキング上位にも入ったことのある、比較的有名どころの作品でした。

ですが、このオススメなろう小説の目的の1つとして、まだ評価されていない小説を見つけて紹介する!

と言うものが有ります。

その第一弾として、今回この小説【あまたの地球と仲合と艦隊】を紹介したいと思います!

リンク

https://ncode.syosetu.com/n1549ee/

あらすじ

700以上ある地球(アース)は宇宙連合・銀河連盟の二つの勢力に分かれ、勢力拡大のための新たな星の探索、そして宇宙艦隊による武力衝突が続いている。

300メートル級の大きな駆逐艦と3000メートルを超える戦艦、反重力装置を備え自在に飛び回る航空機を使い、未開の惑星を飛び回る彼らは、上司に振り回され、ルールに縛られ、住人のトラブルに板挟みにされる無名のサラリーマン軍人。

そんな彼らの奮闘と出会い、そして戦いぶりを描く短編集。

 

地球が700個以上もある宇宙

この銀河の端には、地球アースと呼ばれる惑星が735個存在する。

プロローグの出だしの一文です。

この一文で私は「どういうこと!?」と一気に興味を惹かれてしまいました。

この銀河では、地球が700個以上存在し、勢力を半分にして連盟と連合で長い間戦争をしている。

互いの勢力は、お互いを牽制、勢力を伸ばすため。

新しい地球を探し発見しては、積極的に交流して自勢力へと引き込んでいた。

良くある世界観ですが、本作のメインは戦争では有りません。

新しい地球を発見し、コンタクトを取る度に起こるドタバタ劇や住民とのやり取り、規定に縛られた中どのようにして未発達の文明を同じ勢力内に引き込むのか。

そういった現地人との初コンタクトを唯のサラリーマンパイロット、時には一般兵が上官から無理やり命令させられ、各々毎回頭を悩ませながら現地民とコンタクトを取っていくと言う物語になっています。

 

SF小説ではない。SF風ヒューマンドラマである

始めに言っておくと、この小説はSF小説では無いです。

いえ、宇宙が舞台ですし、巨大な宇宙船や兵器も登場するのですが、SFと聞いて本格的なスペースオペラを想像すると、全く持って当てはまらないでしょう。

と言うのも、何故か700以上もある地球の言語が同じであったり、なまじ日本語を統一言語としているのに、同じ日本語で会話していて別の惑星では言葉が通じない日本語が有ったり、船や武装についても色々ツッコミどころが有るのですが、そんな事はこの小説には関係有りません!

何故ならこの小説は宇宙を舞台にした、ヒューマンドラマ小説だからです。

登場人物たちはみんな舞台の下っ端サラリーマン軍人ばかりです。そんな彼らは上官の突然の無茶な命令を受け、拒否することも出来ずに単身新発見の地球へ降下し現地民と交渉させられます。

単身他の惑星に降ろされて現地の人と話し合って同じ連合・連盟に引き入れろなんて、よくよく考えなくても無茶ぶりでしか無い。

しかし彼らはしがないサラリーマン。命令には逆らえず地球へと降下していくのです。

現地民との交流することで、時には現地人と仲良くなったり、現地人と一緒になって反乱を阻止したり、現地人の奴隷を雇ったり、恋仲になったりと、様々な活躍を見せてくれる登場人物たち。そんな宇宙人である彼らと、現地人とのやり取りがメインの小説となっています。

 

ガチのSFは苦手だけど、人間ドラマが好きな人にオススメです!

 

 

 

最後に一言コメント

題材はとても面白いと思います。短編であるため一つ一つの物語が気軽に読め、別の地球の話も有って飽きさせません。

ただ、個人的には地球ごとにもう少し変わった世界観が有れば、もっと面白くなったのかなとも思います。

短編形式であれば小話ごとに話を変えられるのが良いところですしね。

ちょうど今キノの旅をアニメでやっていますが、あれも一つ一つの街が全く違った風習や世界観を帯びています。

キノは街でしたが、この小説も宇宙という更に大きい世界ですので、もっと色々と特徴が有ったら面白く成るのではないかなと思ったりもします!

 

以上管理人からの余計なお話でした!

 

 


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