小説家になろう

【願わくばこの手に幸福を】感想 第ニ回 今週のオススメなろう小説 

第二回今週のオススメなろう小説の時間です!

さて、今週紹介したいのは、前回に続いてファンタジー小説

【願わくばこの手に幸福を】を紹介したいと思います!

リンク

https://ncode.syosetu.com/n3170ed/

あらすじ

救世の旅に同行を続けるルーギス。
その中で彼の役割は、雑用や夜番。
女達からは疎まれ、冷たい視線を与えられる日々。

だが幼馴染のアリュエノの存在だけが、彼をパーティに繋ぎ止めていた。
例え、彼女が救世者と呼ばれる男に心奪われていたとしても。

失意と惰性の日々。
そんな中に訪れた影は告げる。

「貴様に機会を与えてやろう。全てを塗りつぶし、人生という絵画を描き直す機会を!」

 

登場人物

主人公:ルーギス

才能も無く、生まれも孤児で褒めるところも無い唯の一冒険者。何故か救世主様のおつきの一人として選ばれ、救世主の周りの女達からひどく冷たい瞳で見られていた。

昔からの幼馴染であるアリュエノを想っているが、アリュエノも救世主の取り巻きの一人であった。そんな毎日に辟易として居た頃。とある黒い男と出会う。

男によって過去に戻され人生をやり直す事になった。

幼馴染:アリュエノ

ルーギスと同じ孤児院出身。魔術の素養が有るため大聖堂へ見受けされることに。身請けされる当時はルーギスの事を想っていたようだが、救世主の取り巻きの一人となる。

救世主:ヘルト・スタンレー

救世主、英雄、勇者と呼ばれる男。圧倒的存在感を持ち、太陽という言葉がふさわしいであろう温かみを持つ。

正しいことを行うことが全て正しいと思っており、正しいことであれば、何を犠牲にしてでも正しいことを成す男。

騎士:カリア

強き力こそが正義。騎士たるもの力が無ければ騎士ではないと考える、強者の理論、才あるものの傲慢さを持った騎士。

救世の旅で、圧倒的弱者であったルーギスを目の敵にしてきた。

 

魔術師:フィアラート

魔術の歴史の分岐点を作り上げ、変革者の二つ名を与えられる者。

どこか壁を作り、人を突き放すような雰囲気をもつ。

 

エルフの姫:エルディス

最悪の破壊者

ルーギスが憤怒でも憎悪でも無く、恐怖を感じている。

 

2017/10/1現在 詳細不明

2017/10/4追記

 

 

これは主人公ルーギスの嫉妬と羨望、恨み妬みの復讐物語

救世主であるヘルト・スタンレーに対してヘドロのようなドロドロとした悪しき感情を持ったまま人生のやり直しを始めたルーギス。

その恨みは激しく、恨みの渦はルーギスやヘルト・スタンレーだけでなく。取り巻きの女たち、そして世界すらも巻き込んで変革を起こしていく。

この物語の魅力は、ヒーローの物語ではなく、人間の恨みや妬み、嫉妬といった感情を(しかも主人公の)余すこと無く作中に表現させている点。

所謂ダークヒーローに近いのではないかと思います。

なろうではダークヒーローものは少ないので新鮮味があって面白いのも特徴ですね。

周回前の世界では、全てに絶望していたルーギスでしたが、やり直しが始まってからは、人の悪しき感情でもって物事を切り開いていく。

悪く言えばワガママに、良く言えば己の信念を曲げない主人公に好感が持てます。

ハーレム?こんなハーレム結構です!

今現在本作は第三章が終わって、第四章まで来ています。

ルーギスの目的は、立身出世して大聖堂へいったアリュエノを迎えに行くこと。でしたが、何故か目的の反対側へ全力疾走しているルーギス。

三章までに出てきたヒロインは三人。アリュエノは最後になると思われますので、現状二人がヒロインとして出てきています。

彼女たちは過去に戻る前、救世主であるヘルト・スタンレーにぞっこんで、ルーギスに対して辛辣でした。

そんな彼女たちも、過去に戻って芯が一本通ったルーギスに惹かれていきます。が!その惹かれ方が怖い!

何故かヒロインたち皆がみんな病んでる! 共依存の魔術師に狂おしい程感情を向けてくる騎士。徐々に闇が見えてきた幼馴染と、どうしてこうなった!なヒロインばかり。

ルーギスに歪んだ想いを向けてくるヒロインたちですが、当のルーギスは一途にアリュエノのみ想っているのだからなお怖い。

まるで不発弾の上で飛び跳ねるかのように、ギリギリのラインをルーギスが走り抜けていく怖さがこの小説のヒロインたちには有ります。

寧ろコレ過去に戻る前の救世主もすごい苦労してたんじゃないだろうか。

 

まとめ

現状ほぼ毎日更新なので、毎日新話が楽しめます!

文章力、キャラクターの個性、世界観、全て素晴らしいのでまだ読んだことない人は是非一度読んでみて下さい。

オススメです!

以上、今週のオススメなろう小説でした!

追記

書籍化されました!

9/10に発売です。

 

 

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