小説家になろう

【小説家になろう】読む気が失せた小説の共通点

小説家になろうの小説を読むのが好きで結構読む私ですが、その中で時々どうしても気になる文章の書き方をしている人を見かけます。

ちょっとしたものから、読むのを止めるようなものまで様々ですが、今回はそんな小説を執筆する中でこれは止めた方が良い書き方をレベルごとに載せていきます。

 

★ 少し気になるけど読めるレベル

三点リーダやダッシュを適当に繋げる。

(例)

……………。や ――― もしくは・・・・など

 

三点リーダとダッシュはどちらも2つ繋げて使います。 『……』 『――』

長くしたいなら4つ使いましょう。2つで1セットです。『…………』 『――――』

また、・(中黒 なかぐろ 若しくは中点)は使い方が違います。


句点を多く付ける。

(例)

僕はついため息をついた。。。

読む気を失せるまでには行きませんが、小説の書き方を学んだ方が良いでしょう。

 

★★ 気になってしまうレベル

叫び声などの使い方が悪い。

(例)

「キャーーーーーーーーー」突然、近くで女性の悲鳴が聞こえた。

 

叫び声などを良くカギ括弧で書く人が居ますが、実際に読むと気が抜けます。

文章が急にちゃっちく感じるので、使い方は考えましょう。

また長音「ー」を大量に付けるのもあまり良くありません。寧ろ

(改)

空気を切り裂くような女性の悲鳴が唐突に上がった。

などの方が文章はしっかり引き締まるので、完全に無くしてしまうのも有りです。

 


顔文字

(例)

(´・ω・`)ショボーン

彼はこんな顔をしていた。

文章中に出てくると、これは小説か?と言いたくなる。 ただしメールなどのやり取りの中で出てくるので有れば理解出来る。

 

★★★ 読むのが少し辛くなるレベル

読点が多い、もしくは少なすぎる。

(例)

僕は確かに彼にそう言っただが彼は僕の質問に対して何も答えず颯爽と走り去ってしまった。なんてことだこれでアイツに繋がる手がかりが失われてしまった。

非常に読み辛い。さらに文章を書き連ねていたら、確実に読む気が失せる。

(改)

僕は確かに彼にそう言った。

だが彼は僕の質問に対して何も答えず、颯爽と走り去ってしまった。

なんてことだ、これでアイツに繋がる手がかりが失われてしまった。

 

一度自分で文章を読んでみて、読み辛い所で読点を入れると丁度いい区切りになります。

★★★★ 明らかに読む気が失せてくるレベル

キャラクターの数に合わせた「」を使う。もしくは皆の声の意で使う。

(例)
「「「「なんだってー!?」」」」

 

地の文の説明で十分です。

カギ括弧を使って声を揃える描写をする人が多く見受けられますが、とても見苦しいです。

(改)

「なんだって!?」

僕たちは声を揃えて叫んだ。

 

同じように

 

「そうだ!(ですわ!)」

 

と言った風に、別のキャラクターの語尾を混ぜるのも見苦しいので止めるべきです。 


視点変更でSideを使う。

(例)深雪Side

文章力で補いましょう。

ただし、小説でのトリックで使うならアリかな? 叙述トリックや、『犯人視点』 など視点変更を使うことが目的の小説であれば、使ってもいいでしょう。

ただ、やはり本来は文章力で補えるなら補うべきです。 


永遠に行われる世界観説明。

(例)序盤から何ページにも渡って説明される世界観。

序盤に全ての説明を入れようとして、肝心の小説の序盤を台無しにしてしまう。

読者は最初の1ページ目を読んで面白くなければ離れていきます。また小説家になろうでは、更新中の小説は一気に最後まで読むことが出来ません。ダラダラと世界観説明が続く小説は読者が離れていくでしょう。

世界観は作中で説明すれば良いだけの話です。うまく説明出来るかどうかが、作者の腕の見せ所です。 


比喩を使いすぎる。

 

独特な書き方とも言えるが、あまりにも多いと読むのが疲れるのと、文章を理解し辛くなる。

以前読んだなろうの小説では、文章の殆どの文字で比喩表現で書かれており、バトルものでしたがバトルの様子が全くわからなかったです。

行き過ぎた比喩は読者を混乱させるので注意 

 

★★★★★ 読むのを止める

同じ場面を別視点で繰り返す。

(例)

1話 主人公視点:朝登校中にヒロインに出会う。嬉しい。昼に誰もいない教室に呼び出す。告白する。OKもらって嬉しい。放課後一緒に帰る。

 

2話 ヒロイン視点:登校中に主人公に出会うドキドキする。昼に誰もいない教室に呼び出されて告白される。びっくりしたけど嬉しい。放課後一緒に帰る。楽しい。

1話と2話が同じ場面で、視点を変えただけの展開になります。

ヒロイン側の視点で物語を書きたかったのでしょうが、同じセリフ、内容を2度読まされると、読者は離れます。

私はこの展開になった時点で、別視点だろうがなんだろうが直ぐに読むのを止めます。

 

小説家になろうは、更新された小説を読むのが楽しいのです。

残り何ページで最新の話まで追いつくのが分かっている中で、別視点で同じ場面展開など誰も望んではいない。

別視点をするぐらいなら少しでも話しを進めるべき。

別視点を止めろとは言わないが、やるのならば前話の後の場面から続けるべき。

どうしても前話のヒロインの気持ちを書きたいのならば、前話の場面でヒロインが感じた感情や思いを振り返る形で書くべきです。

(改)

ヒロイン視点:昨日は通学中に○○君と通学路で出会ったんだった。

慌てて可愛かったな。

お昼に突然教室に呼び出されてビックリしたけど、前から好きだった○○君に告白されて飛び上がるぐらい嬉しかった。

思わず○○君に抱きついてしまって……。

ああもう!なんて恥ずかしい事をしてしまったの私!

今日は放課後一緒に帰る約束してるけど、どうしよう!恥ずかしくて顔を見られないよ……。

 


例文として分かり辛いかもしれません。

ヒロイン視点でも、展開が翌日になっているのが分かるかと思います。

ヒロインは多分この後付き合いだして、初めての学校に行く展開になる分けですね。

話が進みます。

読者としてはヒロイン視点はこの程度で良いのです。

丸々同じ展開を書く必要は有りません。


文字を書き連ねる。

(改)

どうしてこうなった!僕は何も悪くない!僕はただアイツを嵌めてやろうと街道で待ち伏せをしていただけなのに。なのにアイツと来たら聖剣使いや大魔術師と一緒に行動しているだって!?しかもなんだよ!そんなに凄い奴らならもっとそれらしい格好してろよ!村人姿で街道をロバに乗って移動しているとか。どう考えたっておかしいだろ!そもそもアイツはどうしてそんな連中と一緒に居るんだ。俺の募集に集まったのは、パイプを振り回す槍使いに、猫じゃらしを持った猛獣使いだぞ!いや、今はそれどころじゃない。この危機的状況をどうやって脱すればいいのか。それだけを考えるんだ。

 

文章は今何も考えずに適当に書きましたが、非常に読みにくい。

区切りの良いところで段落を変えるなど工夫しましょう。

 

(改)

どうしてこうなった!

僕は何も悪くない!僕はただアイツを嵌めてやろうと街道で待ち伏せをしていただけなのに。

 

なのにアイツと来たら聖剣使いや大魔術師と一緒に行動しているだって!?

しかもなんだよ!そんなに凄い奴らならもっとそれらしい格好してろよ!

村人姿で街道をロバに乗って移動しているとか。

どう考えたっておかしいだろ!

 

そもそもアイツはどうしてそんな連中と一緒に居るんだ。

俺の募集に集まったのは、パイプを振り回す槍使いに、猫じゃらしを持った猛獣使いだぞ!

いや、今はそれどころじゃない。

この危機的状況をどうやって脱すればいいのか。それだけを考えるんだ。

読みやすくスッキリしたと思います。

 

番外編 書いてあっても読み飛ばす内容

「小説家になろう」でよく見るし、頑張って書いてあるけど、実際に書かれていると読み飛ばすものです。

スキル・ステータス一覧

(例)

HP5000/6000

MP1000/10000

SP300/300

スキル 肉体強化・炎耐性・氷耐性・…etc

作品によってはスキルが羅列して書かれていますが、こんなの一文字も読みません。

読まなくても話は分かりますし、作者からすると必要でも、読者にとっては全くもって必要な情報では無いからです。

 

書いたスキル、実際にストーリー上で全部使えてますか?

 

さらに主人公が成長すると、このスキルの枠が延々と伸びていく。

そうなると更に使わないのにスキルだけが増えていき、その分1ページの文字数が埋まってしまい書いた気になる。

読者からすると、スクロールの進み具合で1ページの分量が分かるのですが、スキルの羅列で1ページの多くを埋められると、悲しくなります。

そもそもスキル自体必要かと言われると、無くてもバトルものは書けます。

一時期このスキルの羅列が多くありましたが、そろそろ辞めても良い頃だと思います。

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まとめ

こんな記事を書いていて言うのも何なのですが、私は書き方は別にどうでも良いと思っています。

ただし、その大前提として、小説は面白くなければならない。

面白い小説であれば、書き方が変だろうが何だろうが気にしないし、我慢してでも読みます。

実際に書き方が下手くそだけど、内容が面白く、その後出版になった本も見ています。

ですが、面白いお話を書く。そしてそれを沢山の人に読んで貰いたいのなら、相手が読みやすい、読みたくなるような書き方で書くべきです。

作家を目指す方や、もっと沢山の人に小説を読んでもらいたいのであれば、今一度自分の書く小説は他人に読みやすいのかどうか。考えてみてはどうでしょうか?

 


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