こんにちは ハナヤです。
本日は2017年春アニメとして放送された「正解するカド」
のスピンアウトノベルである
注意!
この本はTVアニメ「正解するカド」を観たことが前提のお話となっています。
観たことがない人は先にそちらから全話見ることをオススメ致します。
「正解するカド」動画リンク
アニメは主人公、真道の人間性がとても大事なストーリーの軸となっています。
真道の人間性を一番伺える0話から見ることをオススメ致します。
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以下感想など
あらすじ
ストーリーは、アニメ「正解するカド」のノベライズを任された作家、
乙野四方字(おとのよもじ)が、ファンであり、
尊敬する「正解するカド」の脚本である野崎まどに
「ノベライズでは、乙野四方字さんにしか書けない正解するカドを書いて欲しい」
と言われ、そのプレッシャーに一文字すら文字が書けなくなった所から始まる。
原稿の延期に次ぐ延期。あまりのプレッシャーに徐々に精神の均衡が保てなくなる。
ついには幻覚すら見えだす乙野四方字だった。
乙野四方字の精神を蝕んでいたのは小説の執筆だけが問題では無かった。
昔から暴力的であった父と、祖母との関係が最近になって破綻が見えて来ていたのだった。
父が書いていた日記、その中の一文に、祖母を殺害しようとする記述を見つけてしまった乙野。
そんな中、
精神に異常を来していた乙野四方字の前に、突如ヤハクイザシュニナが姿を現す。
ヤハクイザシュニナはアニメの直後の世界から現れたようだった。
ヤハクイザシュニナは記憶を失っていた。乙野四方字はザシュニナの持つカド(マド)の力を得て、この危機から脱する事を考えた。
そして乙野四方字はザシュニナに取引を持ちかける。
ヤハクイザシュニナの記憶を取り戻させる手伝いをする代わりに乙野四方字が望んだのは
「父親を殺したい」
父親の殺害だった。
以上が【正解するマド】の大まかなあらすじです。
まるでサスペンス!
アニメ「正解するカド」を観た人はあれ、こんな話だったっけ?と思ったかもしれません。
大丈夫、これはちゃんと正解するカドであり、正解するカドの後の物語です。
さて、紹介記事ですので、ネタバレを書く気は有りません。
ですが冒頭に書いたように、この小説はレビュー評価は高いですが、すべての人が面白いと思う話では無いかと思います。
何故なら、
作者の乙野四方字が、尊敬する野崎まどを意識しながら書いた本だからです。
なので野崎まどの本を読んだことの無い人にはいまいち受けが良くありません。
「正解するマド」のマドは、作中で出てくるマドの意味も有るでしょうが、野崎まどの『まど』という意味も含まれているのでしょう。
私自身野崎まどの本を読んだことが無いため、作中に野崎まどの本を例に出されても分かりません。
また、野崎まどファンが楽しめる内容でも、未読である私からはそこまでの面白さは感じられませんでした。
ですが、作中でよくやったなこんなギミック。
と感心させられる所がありました。
確かに感心はしたのですが、
そのギミックの為の労力にこそ関心はしたものの、内容自体には全く感心する所はなく、寧ろもっと話の根幹に関わるような大きな内容で有っても良かったのではないか。
と思ってしまい、そこが残念でなりません。
ですが野崎まどのファン、若しくは正解するカドが大好きで、登場するとあるキャラクターが大好きな人には受けるかもしれません。
特にキャラクター大好きな人にはもう一冊本が必要かもしれませんね(笑)
私としてはアニメ「正解するカド」の最後にモヤモヤしたものを、この小説で解決しようと思ったらさらにモヤモヤしてしまったといった感じでした。
この小説はこんな人にオススメです
・野崎まどのファン
・乙野四方字のファン
・正解するカドが12話まで最高に楽しくて、この後どうなったのか知りたい方
乙野四方字さん曰く、
『[映]アムリタ』
『無面真面目とお面の女』
『死なない生徒殺人次元』
『小説の作り方』
『パーフェクトフレンド』
『2』
この順番で野崎まどの作品を読むと良いらしいので、気になった方は一度読んでみては如何でしょうか。