考察

混雑するバスの中、空いた優先座席に座る事は悪なのか?

昨日全国的に雨が降っており、普段はバイクを使う私も、今日は久しぶりにバスを利用しました。

使ったバスは京都市バスの205系統。

京都の市バスで一番混むであろうバスです。

京都市内をぐるりと廻る形で走っており、京都をバスを使って観光するなら一度は乗ることになるぐらい、京都市内で最も人が使う経路を走っています。

205系統を使うのは観光客だけでは有りません。

朝は通勤や通学、昼からは観光客が引っ切り無しに乗り込み、夕方からは帰宅ラッシュ。

夜を除いて常に混んでいるのが205系統なのです。

さて、そんな205に私も昨日乗った訳ですが、バスは混み、更にバス停ごとに人が波のように乗ってきます。

そんな中、優先座席の1つが空きました。私の少し前、座席の前には50代程のサラリーマンのおじさんが立っていました。

何度も言いますが、バスの中は押しつぶされたひき肉のようにギュウギュウになっています。そんな中、一人分でも開けば少しは楽になるというもの。

私は心のなかで「座れ~座れ~」と念じていたのですが、一向に座る気配は無し。すぐに降りるのかとも思いましたが、そこから2つ3つ停留所が過ぎても降りる気配も有りません。

そうこうしているうちに、更にバスは混み、今度は空いていた優先座席の左右も空きました。

つまり優先座席が3席分空いた訳ですね。

バスの中は混迷を極め、いつ私が潰れてもおかしくないような状態。でも、今度は先程のサラリーマンだけでなく、新しく空いた席の前に居た学生たちも座ろうとはしません。

3人分です! それだけ開けばかなり楽になるでしょう。

優先すべきご老人、体の不自由な方は、そもそもバスの中が混みすぎて席の前まで移動出来る状態では有りませんでした。

それに、3人が席の前で壁のように立っているのです。

大の大人や、身体の大きくなって来ている高校生3人が、座席の前に壁のように立っていては、座りに行くのも気が引けてしまいます。

車内が空いていても、座りに行こうとした人は少なかったことでしょう。

結局そのまま誰も座らない席が暫く続き、大きな駅の停留所でゾロゾロと人が降りて、後には無駄に空き続けた優先座席と、朝から体力を消費した私やバスのお客達が居るのでした。

 

優先座席は優先であって、座っていけない訳ではない

”優先”座席なのですから、普通の座席のように一般の人が座っても何の問題も無いハズです。

ではなぜ、バスの中が混雑していても誰も座ろうとしなかったのか。

幾つか理由が考えられます。いくつか挙げてみましょう。

  1. 降りる場所が近い
  2. ご老人、不自由な方に遠慮して
  3. 座ってしまったら、ご老人、不自由な方に席を譲るのが面倒だから
  4. 健康のため

考えられる理由はこれぐらいでしょうか?

今回の場合は上記のどれに当てはまるのか考えてみましょう。

まず①は違います。サラリーマンの方も学生も、席が空いてから実際にバスを降りるまで、結構な数の停留所が有りましたが、その何れにも学生とサラリーマンは降りようとしませんでした。よって①は☓

④も、サラリーマンの人なら考えられますが、男子高校生はまだ高校生の身です。今更健康に吊革はないかと思います。

という事は2か3のどちらか、若しくは両方でしょうか。

遠慮して座らないと言うのは分かります。

ですが今回の場合、とても人の中を歩いていけないほどの密集具合で、ましてや老人や不自由な方には絶対無理でしょう。

 

そのような場合、車内の様子を見て座ったほうが良いと判断したら座ったら良いと思うのです。

そちらのほうがよっぽどご老人や不自由な方の助けになるでしょう。

目の前にご老人・不自由な方がいらっしゃったら変わってあげれば良いのです。

そうすれば、自分も座ることができ、狭い車内も広くなって、いい事づくしではないでしょうか?

 

優先座席に座る人=席を譲れる人

ただ、優先座席に座るからには、席を譲る事が出来なくてはいけません。

日本人は特にシャイな人が多い為、自分から席を譲るのは難しい人が多いです。私もその一人です。

彼らもそうだったのでしょう。

優先座席の前で座ることもせず、かと言って動くことも出来なかった彼ら3人は、ただひたすら優先座席に誰にも座らせないよう、自分たちを壁にして優先座席を守っている事しか出来なかった(そんな風に見えてしまう光景でした)訳です。

彼らが座らなかった理由。それは目の前にある席が”優先座席”だったから。その一言です。

混雑時に座れない席。

そんな席に必要性は有りますか?

優先座席の必要性

本来一人ひとりが周りに気を配って、席を譲る気遣いを持っていれば優先座席などは必要なかったのです。

ですが、中々そうはいきません。

ですので、老人や不自由な方の為に作った優先座席ですが、今度はその優先座席でのトラブルが増えています。

携帯電話・スマートフォンの電源を切る切らない。席を譲る譲らない。色々と問題が多いのも優先座席です。席を譲られて起こるご老人も居ます。一日仕事でとても疲れて、どうしても座りたい人だって居るでしょう。

その人がどういった状態で、どういった理由でバス・電車に乗っているのかは分からないのです。

優先座席という名前にしたせいで、逆に席に座るのが難しくなってしまっています。

私個人の思いは、少しずつでも一人ひとりが他人を思いやるよう気をつけて、優先座席を何れは無くしてしまった方が良いのではないかと、そう思うのです。

 


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