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【ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~】
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転生となっていますが、異世界ものではなく、過去へのタイムリープものです。
亡国の姫様が、断頭台で処刑された瞬間から、過去の自分に記憶を持って転生?するというもの。
なろうではありふれたお話ですが、このお話の面白いのが、この姫様、転生してからも「おバカ可愛い」のです。
作者である餅月望様は、実際のライトノベル作家さまのようで小学星のプリンセス☆ や俺の胃袋は彼女に握られている。などを書かれています。
さて、ではどう可愛いのか。見ていきましょう!
目次
あらすじ
重税に耐えかねた民衆の革命、その手にかかって、ミーアは断頭台で処刑されてしまう。
けれど次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
八年も前、まだ子どもだった頃の姿で……。
これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなかった姫殿下。転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?
否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」
定番とは少し違った勘違い系やり直し物語
この物語、主人公のミーアは決して悪役令嬢でも、極悪人でもありません。
ただちょっとおバカで、ワガママで、他人のことを考えられなかったが為に、最後は殺されてしまいます。
本心は心優しいところもある、ちょっとおバカな優しい女の子でした。
こういった小説の展開だと、転生したとき自分が死ぬのを回避するため、異世界の知識や経験をフル動員して善政を敷いたりするのが定番なのですが、この物語は違います。
なにより、おバカな主人公のミーアがそのまま過去に戻っても、バカはバカのまま。
でも処刑されるところにまで行って、さすがに少しは前回よりも賢くなったミーアは、
何とかギロチンだけは回避しようと、アレヤコレヤと無い知恵使って動きます。
考えていることはバカなことばかりだと言うのに、何故かそれが上手いこと転がって、
勘違いが勘違いを呼び、いい方向へコロコロと転がっていく。そして最後には、とても聡明な姫となって帰ってくるというい、いわゆる勘違い系の物語です。
おバカ可愛い主人公
本作の魅力として、主人公のミーアがおバカではあるものの、とてもいい子である。という点です。
過去に戻って、ギロチンの運命から逃れようと決意するのに、頭が働かないからケーキを所望したところ、メイドが転んでケーキを落としてしまった。転生する前から考えると数年ぶりの甘味だったものが目の前で落ちて食べられなくなってしまったミーア。
いつもならここで相手に罵倒するところ、ギロチンに懲りたミーアは、相手を気遣うようになります。
現に、恐らく以前のミーアであれば間違いなく、そうしていたはずだった。
けれど辛い牢獄での生活を経験したミーアは、ケーキ皿よりは深く、ティーカップぐらいには広い心を持つようになっていた。
翻訳するならば、つまりは、人並みには遠く及ばないまでも、ギリギリわがまま娘とは呼ばれない程度の忍耐力は持ち合わせるようになっていた、ということだ。
これは、大きな成長と言えることだった。
そう、人は成長するものなのだ。
それが例え亀よりも……、否、カタツムリよりも遅い歩みであったとしても。
ミーアは成長しているのだ!
*本文4話引用
ですがそのケーキが実は最後の一つだと知った時、ミーアは
転んだメイドを気遣う余裕すら見せることができる。
そう、なにしろケーキは替えの物を用意すればいいのだから、なんの問題も……、
「ミーア様、申し訳ありません。実は、本日のケーキはあれしか手に入らず……」
「あなたっ! その場におなおりなさい!」
キレた! 一瞬だった。
ミーアの寛大さなど、ケーキを台無しにされたことの前では、吹けば飛ぶ枯れ葉程度のものでしかない。
ケーキは、偉大なのである!
*本文4話引用
ギロチンが嫌で改善しようとしたことも忘れて怒り出してしまったり、
前回失敗した時に言われた国の問題点を、よく理解もせずそのまま言ってしまって、
知識が無いことがバレそうになってオロオロしたり。
ミーアは読んでいて飽きのこない本当に可愛らしい主人公です。
また地の文のレベルが高く、ミーアの可愛らしさやおバカなところを伝えているのもミーアを引き立てる一つとなっています。
ティアムーン帝国物語 感想まとめ
やはり実際のラノベ作者さまだけあって、レベルはかなり高く、そして内容も面白いです。
ジャンルは異世界[恋愛]になっているのですが、学園に通うようになってから、恋愛展開が進みだしています。
今後どうなっていくのか、どう断頭台を回避していくのか。どう勘違いされてしまうのか!
comicoの方で先にお話が進んでおり、小説家になろうよりも先に読みたい場合はそちらからでも読むことは可能です。*吹き出し形式になっています。
私はノベルのほうが好きなので、なろうの更新を楽しみに、続きを読んでいきたいと思います。
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n8920ex/
comico:http://novel.comico.jp/challenge/21171/
おすすめなろう小説記事が増えてきたのでまとめました。